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2016年03月12日

5年

2011年3月12日の長野県北部地震から今日で5年。
栄村にある私の実家は、この地震で全壊しました。
現在は新しい家が建って、両親と兄家族が住んでいます。

5年たつと、当時の私を知らない方ともずいぶん知り合いになっています。

先日もたまたま出身地の話になって
「栄村です」というと
「えっ!?地震のあったところじゃないの?大丈夫だったの?」
と聞かれました。
「いえ、実家は全壊しました」
というと
「なんでそんなに冷静に言うの。大変だったじゃない」
と返され…

正直、言葉に詰まりました。

それから
ああ、そうだなぁ

と、思いました。

当時のブログにも
「いつになったら泣くのだろうか」
と言う気持ちを書いています。

地震が起き、
慌てて実家に電話してもつながらず
やっと来た電話では実家がもうだめだと聞かされ
家族を長野市の我が家に受け入れ
実家の解体のための、
荷物だしの手伝いや
仮設住宅への引っ越し手伝い。
両親と兄家族のたてた新築住宅への入居の手伝い。

今度は泣くかもなぁというタイミングはいくらでもありました。

でも、一番ちゃんと(?)
泣いたのは
実は
実家の隣の
幼なじみの家を解体しているときでした。

「ああ、なくなっちゃうんだ」
と実感したのはその時が一番でした。

多分、人はある一定の基準を超えると、
悲しさをブロックしてしまうことがあるのではないかと思うのです。

なんだか、そう言うことをぼんやり思ったら
今日はちょっと悲しくなりました。
今更ながら、私の生まれ育った実家はもうないんだなと思って。

5年


そんなときもある。

少し前に、ムスメと見た映画「インサイドヘッド」を思い出しました。

脳内の感情がキャラクターとして描かれていて
「よろこび」が中心となってがんばり、
「かなしみ」はちょっと疎まれているような感じでスタートするのですが
最後は「かなしみ」が重要な動きをするのでした。

悲しくて泣く事も、大事。
自分の感情に向き合うことで
また戻って、立ち上がって。
「涙」と「泣く」は、いい漢字ですよねぇ。



先日、タクシーに乗ったら運転手さんに震災の話をふられたので
私は自分の実家の話をしました。
そしたら
「栄村かい!震災前はよく山菜取りに行ったんだ」と言うので
「またこれからいい季節だから出かけてみてください」というと
「そうだなぁ。栄村はほんとにいいところだよ」と言ってくださいました。

そんな風に話をしたり
震災をきっかけに作った本「ゆきつぼのちいさいころ」の紹介をしたり
同じく震災の時に作った「希望のたね」ピンバッジを販売したり。

相変わらず5年たった今も続けています。

5年
「我ら相寄り村を成し」。震災直後、村歌の一節を書き垂幕にして実家に掲げてきました。
いい歌詞ですよね~。
どんな形でも「相寄り」の気持ちがあればいいかなと思って。
私の根っこを作ったところですから、気持ちは寄せていきたいと思っています。

とりあえず春休みには行って来よう♪



お友達がブログに私の事書いて下さいました^^
良かったら見てください。
「あれから5年…震災を免れた強運の絵」








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